2022年05月17日
不動産の売却を検討する際、ローン残債がある物件はどのように対応すればよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ローン残債のある不動産を売却する方法や注意点についてご紹介します。
返済計画が思うようにならず、住宅ローンの支払いでお困りの場合などにお役立てください。
不動産を購入する際、住宅ローンの返済が困難になった場合を想定し、金融機関は担保を設定します。
借入金が返済できなくなった場合、担保物件を売って未返済部分を回収するためです。
この担保を抵当権といい、ローンの完済後に手続きをおこなって抹消します。
抹消しなければ、ローンの返済が完了しても登記上は残っていることになり、この物件を担保に新規の借り入れはできません。
したがって、現金や預貯金での支払いが可能で、住宅ローンを利用しない方しか購入できなくなります。
そこで、住宅ローンの返済が完了していない場合は、売却してローン残債を一括返済し、抵当権抹消を目指しましょう。
現在のローン残債を調べ、状況に応じた方法の選択が重要です。
売った代金で完済可能なアンダーローンであれば、登記費用や印紙代などの諸費用、繰り上げ返済手数料の算出など実務作業を不動産会社に依頼します。
アンダーローンは、引っ越ししないリースパックを利用した資金調達も利用可能です。
家を売っても完済できないオーバーローンは、足りないお金の調達や買い替えなどを考えましょう。
貯蓄を利用した返済が可能な場合は、アンダーローンと同じように作業を進めます。
買い替えは住み替えローンを利用しますが、返済が困難なときは任意売却も視野に入れましょう。
現状を分析し、冷静に判断します。
現在の家を退去する期限を気にかけず、高値での売却を目指す「売り先行」で行動することです。
その際、退職までの年数やお子さんの進学などライフサイクルを考慮して、売るタイミングを適切に判断しましょう。
築年数が古くなるほど売値は安くなりますが、数年のうちに退職金などまとまった収入があるときや教育費の負担が軽くなるなら、売り急ぐことはありません。
また、ローン残債の部分的な繰り上げ返済も可能です。
借り入れた元金を減らすだけで毎月の返済額を減らせますので、ある程度貯金がある場合は利用します。
支払い中のローンの返済期間や金利の条件交渉など、売却以外の手段も活用しましょう。
不動産を売却したいとき、ローン残債がある物件は抵当権の抹消手続きが必要です。
ローンを完済すると抹消できますが、ご自身のライフサイクルや物件の築年数などの注意点を念頭に、冷静に対応しましょう。
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